パディントン駅から約一時間半、Castle Cary駅に到着しました。
改札もない駅を出て記念撮影、嬉しさと緊張の顔。
長年訪ねてみたいと思い続けていた、Owen Barryのファクトリーの最寄り駅です。
駅の駐車場へむかうとOwen BarryのKenがお迎えにきてくださっていました。
コロナが落ち着き、数年ぶり昨年の12月日本でお会いして以来の再会です。

Owen Barryの商品との出会いは約20年近い前でしょうか。
パディーズは開業していましたが、現在のようにアパレル製品や服飾雑貨のお取り扱いはしていませんでした。
個人的にはインポートの洋服や小物が好きでセレクトショップで購入していたのですが、あるセレクトショップでOwen Barryのシープスキンのバッグに出会いました。
イギリス製でこのクォリティ、そして意外にもお手頃な価格、と思い購入しました。
その後もいろいろなお店でいいなと思うシープスキンの商品を手に取るとOwen BarryのTAGが付いており、少しづつ私のコレクションが増えていったのです。
バッグやストール、イヤーマフやグローブ、ポシェットなど、今では私の冬のファッションに欠かせないアイテムの一つになっています。

2018年、毎年開催されているインテリアライフスタイルショーにいつものように出かけました。
海外からの出店者も多く、毎年必ず観に行く展示会です。
インテリアの出展ブースを何となく見ていると”Owen Barry”の看板が目に入りました。
インテリアの展示会なのに何故?これまで私が知っていた情報では、アパレル小物のメーカー、と思っていたので驚きました。
その驚いた顔をKenが見つけてくれたのです。
当時の日本の輸入代理店の方と共に、説明してくださいました。
Owen Barryは70周年を迎え、新たにインテリア事業も日本向けに販売していくことになったと伺いました。

私のお店パディーズでOwen Barryの商品をご紹介できるなんて、想像してもいませんでした。
ですが、自分自身も愛用し何年も使い続けている品の数々をパディーズのお客様にご紹介することができるという素晴らしい機会を頂きました。
それ以来、毎年少ない数ではありますが、これは!と思う品をセレクトさせていただき、パディーズのお客様にも好評を頂いております。

羊や牛が放牧されているグリーンを背景に、Castle Cary駅から約30分ほどでOwen Barryの工場へ着きました。

商談ルームに入ると、Managing DirectorのCINDIが出迎えてくださいました。
そして、Owen Barryの歴史などのお話を伺いました。

Owen Barryの製品は、食品産業の副産物である素材を使いすべて自社工場で現在も一つづつ手作りされている貴重な企業です。
Made in Englandにこだわり、確かな技術者の手により素晴らしい製品が日々出来上がっています。

ファクトリツアーの後、事務所へ行くと、かわいいお孫ちゃんが。
ファミリー企業ならではの、心温まる光景でした。

早速工場を見学させていただきます。
温かそうなシープスキンの素材が沢山あります。

こちらは、毛先がカールしており、少し高価な素材です。
パディーズではこの素材のシートパッドを注文したことがあります。

裏地に使用したり、切り替えに使ったり、素材も盛りだくさん。

染めたシープスキンやサンプル用のハギレなどたくさんの素材が。
ここでパディーズ別注をゆっくりと考えてみたい、、

レディス、メンズ、小物とパターン(型紙)がストックされています。

型紙に合わせて裁断も手作業。

型紙がずれたりしないのか、心配になりますが、そこが熟練の職人技。
製品に合わせて無駄なく裁断しているのでしょう。

近くに寄って作業を見学させていただきました。

こちらは、バッグなどの持ち手を作る工程。

芯地となる太い紐を埋め込み、仕立てていきます。
ここがしっかりできていないと、バッグの持ち手がずれたりして持ちにくくなってしまいます。

こちらは、決まったパーツを機械で型抜きするように裁断しています。

こちらは、アウターの縫製をされています。
ポケットや衿付けなど、複雑な縫製にもかかわらず、スマートに作業をこなしています。

壁にかかったTEAM OWのユニオンジャックも素敵です。
皆楽しそうに、そして誇りをもって仕事をしておられるように感じました。

さらに立体的な縫製技術が要求される製品、ドアストッパーの製作中です。
それぞれの担当の方が流れ作業のように生産を進めています。
日本のアパレルショップのオーダーリストもあり、今まさに生産している商品もありました。
パディーズのオーダー分はまだこれからのようです。

出来上がっている製品に見覚えが。
毎年オーダーさせていただいているHOT WATER BOTTLE のカバー。

出来上がった製品が箱に詰められて。

Owen Barryで作られているHOT WATER BOTTLEカバーに付属されている湯たんぽはドイツのFASHYです。
FASHYはパディーズでも毎年好評いただいている湯たんぽ、そんなところにも、こだわりが感じられます。
シープスキンの湯たんぽカバーは暖かさの持続性が違います。

ファクトリーツアーの後は、ショップへ。
見たことのない製品がたくさんあり大興奮!
いくつかの品をサンプルで購入させていただきました。
使うのが楽しみです。

Owen Barryの工場をあとに、近くにあるファーマーズショップへ連れていって頂きました。
Hecks Farmhouse Cider Farm Shop

店頭には、地元で採れた野菜や果物が並べられています。
いちごがあまりにも美味しそう、入っている箱もかわいい。

地元産のりんごをジュースに加工したものや、発酵したものが年代別にストックされています。
何種類か味見をさせていただきました。

ディスプレイもかわいい。

ランチは、近くのパブへ連れていっていただき、FISH&CHIPSを。
屋外で頂く揚げたてのフィッシュ&チップスと付け合わせのグリンピースは最高に美味しかったです。

パディーズの移転のことや来シーズンの話をさせていただいています。

帰りの電車の時間に合わせて駅まで送っていただきました。

本当に、夢のような時間でした。
帰宅してから、頂いたお土産やサンプルを自宅で使っているOwen Barryのラグに並べて撮影です。
Owen Barryの皆様が自分で描いた似顔絵をプリントしたティータオルやノート。
2023AWにオーダーしているHotwater Bottleのミニサイズのサンプルなど。
Fashyの湯たんぽのバリエーションも広がりそうです。

もっともっと色々とお伝えできればよかったな~と反省も。
Owen Barryの皆様、お忙しい中ファクトリーツアーへの訪問を快諾頂きありがとうございました。
これからも貴重な製品を大切に、販売させていただきたいと思っています。

 



輸入雑貨パディーズ

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